パレルモ・マッシモ劇場 G.ヴェルディ
「シモン・ボッカネグラ」

指揮 フランチェスコ・イヴァン・チャンパ

プロローグと全3幕 原語上演・日本語字幕付き

2022年 6月17日(金) 18:30開演
2022年 6月19日(日) 15:00開演

※2023年に延期になりました

2023年6月16日(金)18:30〜東京文化会館「椿姫」
2023年6月18日(日)15:00〜東京文化会館「椿姫」
※2023年は演目が「シモン・ボッカネグラ」から「椿姫」に変更となります。

ドミンゴ日本最後のオペラ出演!
パレルモ・マッシモ劇場 G.ヴェルディ「シモン・ボッカネグラ」

ヴェルディが書いたオペラのなかで、どれが一番感動的かといえば、《シモン・ボッカネグラ》だろう。実在したジェノヴァ共和国の総督が主人公のこのオペラは、初演後20年以上を経て、円熟期のヴェルディの手で徹底的に改訂され、全編に生気と力感がみなぎっている。

シモンと娘アメーリアの生き別れと再会、陰謀、誤解、そしてシモンの死。劇的な状況と心に染み入る場面が交錯し、円熟の管弦楽と心の琴線に触れる旋律に彩られ、終幕まで緊張が途切れない。第1幕の父娘が再会する二重唱では、心の動きが緻密かつ克明に描写されて圧倒的な感動を呼ぶ。同じ幕のフィナーレに改訂で加えられた、パオロを告発する場面には、聴き手が身震いするほどの劇的緊張感がみなぎる。そして、和解ののちの静かなシモンの死。

ところが上演機会が少ないのは、低い男声が中心で、声の饗宴としては地味になりやすいからだろう。しかし、それは歌手次第。円熟のバリトンとしていまも奇跡の快進撃を続けるドミンゴが主役なら、弱点がそのまま美点に変わる。ほかもドミンゴと相性のいいすぐれた歌手が選び抜かれ、伝説の公演として将来まで語り草になるはずだ。