父ネーメ、兄パーヴォ共に名指揮者という音楽一家の出ゆえの伝統的レパートリーへの基盤と、1972年エストニアに生まれながら、幼少期からアメリカで育ったがゆえのモダンでフレキシブルな感性を併せ持つ稀有の存在。ボーダーレスな音楽団体、アブソリュート・アンサンブルをニューヨークで立ち上げる一方、2004〜09年ウィーン・トーンキュンストラー管の首席指揮者を務め、ベルリン・フィル、ロンドン響、パリ管をはじめ多数の著名楽団に客演。2012年からライプツィヒ放送響の音楽監督を務めるほか、グスタード音楽祭管の首席指揮者、バルト海フィルの創設者&音楽監督の任にある。録音活動にも積極的で、CDはすでに60タイトル以上を数える。
近年は、「クリスチャン・ヤルヴィ・サウンド・エクスペリエンス」等を通して、日本での認知度も急上昇。既成概念に囚われない鋭敏な音楽性は、古典的な有名曲にもフレッシュな躍動感を与え、クラシック・ファン以外をも魅了する。