ブダペスト・フィルハーモニー管弦楽団

2017/11/20(月)東京芸術劇場 コンサートホール

手兵のオーケストラと、自身の集大成としてのプログラムで贈る
ブダペスト・フィルハーモニー管弦楽団

故・吉田秀和が絶賛した抒情的なタクト!

匠ヤーノシュ・コヴァーチの世界

指揮:ヤーノシュ・コヴァーチ

ハンガリー・ブダペスト生まれ。フランツ・リスト音楽院に学び、1937年よりハンガリー国立歌劇場の専任指揮者、音楽監督を経て、首席指揮者を務めた。79年から31年にはバイロイト音楽祭の音楽監督助手を務め、84年ハンガリー政府よりフランツ・リスト賞を受賞。オペラ、シンフォニー両面で、歌心に溢れた緩急自在の音楽作りが魅力で、故・吉田秀和氏にも高く評価された。

ブダペスト・フィルハーモニー管弦楽団

ハプスブルグ家の名門、ブダペスト・フィルハーモニー管弦楽団は「ハンガリー・オペラの父」フェレンツ・エルケルによって1853年に創立。30年後にハンガリー国立歌劇場が完成すると、オペラ公演の際はピットに入り、それ以外の日にコンサートを行うという活動のパターンが出来上がった。このようにオペラ座管弦楽団の選抜メンバー(全楽団員200人中の120人)が「フィルハーモニー」を名乗って活動しているのは、世界でもこのブダペスト・フィルとウィーン・フィルの2団体のみである。
創立以来、リスト、ブラームス、マーラー、バルトーク、コダーイ、R.シュトラウスなどの作曲家が指揮またはソリストとして登場、またニキシュ、ワルター、セル、メンゲルベルク、クレンペラーといった大物指揮者も登壇してきた。中でも、ハンガリー国立歌劇場の芸術監督在任だったマーラーが交響曲第1番「巨人」を自らの指揮で初演していることは特筆される。戦後はエーリヒ・クライバー、シェルヘン、バーンスタイン、フリッチャイ、フェレンチェクなど、内外の著名な指揮者を次々と迎え、今もその歴史と伝統を守りながら精力的な活動を続けている。